ただ哲学的な内容を話させてるだけです
「数年前、病気になっちゃった時に ずーっと考えてたんです。強くならないと、強くならないとーみたいな。
だけど、今になったら実際その時の強さって何を定義してるか分からなくなっちゃって。」
「いわゆる、世の中で見るめちゃくちゃやり手な経営者だとか だとか 力と言うより、自身のカリスマ性や 才能を力と呼ぶのか。それとも、メンタル的な強さを言うのか…とか。」
「2つとも言い換えられちゃうんです。見方を変えると。前者は権力というし、後者は痛みに慣れるとも言う。」
「ずっと納得できなかったんです。それでよく悩んでて。
だから、いっそ 長所や短所みたいに弱さと強さは表裏一体なんじゃないかって考えることにしたんです。
環境や条件によっては変わるものとか、あとは 人によって定義が異なるものということとか」
「あたしみたいなのにこういう考えなんて似合わないって笑ったでしょー!人間としての深みはありまくりですから!」
「…所長は『ああいうやつだから。昔からだよ』なんて、小金井さんのこと仰るんですけど、
あの彼のスタンスも強さなんだよな〜って私が勝手に思ってます。
あの人の場合は、武器って言い方の方があってる気がしますけれどね。
何者にも悟らせないように己を律すること。
容易くできることでは無いと思いますよ。」
「現にあたしなんて、所長のマイペースさにいつも引きずり回されて 怒ってるの 指されるんですから、
律するとかもう別の次元(笑いながら)」
「……勝手なワガママなんですけど、私が彼を肯定したいという気持ちもあるのでしょうね。私もなれるなら、過去に戻ってそうありたかったというのもあるでしょうし。」
「…あの人は強さのことをどう思ってるのこな。たまに聞いてみたい時があります。」